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Raspberry Pi 3 で始める電子工作 (2) 〜 おすすめ書籍と初期設定

おすすめ書籍

初めての Raspberry Pi の場合は、何か1冊書籍があると捗ります。
私のおすすめはこちら。

ラズベリー・パイで遊ぼう!

ラズベリー・パイで遊ぼう!

最新の Raspberry Pi 3 Model B にも完全対応していて、セットアップから電子工作までいいバランスで記述されています。
セットアップはかなり丁寧に記述されていますし、電子工作についても PWM / 1-Wireバイス / LCDモジュール / 家電の学習リモコン
そして電子工作応用編としては、Raspberry Pi を利用したラジコンカーの作り方まで。
これ一冊で楽しめそうです。

初期設定について

Raspberry Pi の初期設定については、いろいろな記事がすでにあると思いますが、私の方でこれだけはやったほうが良いと思う初期設定を簡単に説明していきます。

最新化

まずは最初に Raspberry Pi の最新化を行います。

画面上部のターミナルアイコン(黒いディスプレイのアイコン)を起動して以下を実行します。10分程度かかります。

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade

日本語環境

日本語を利用するための フォント と IME をインストールします。

少し古い記事だと ibus-anthy がおすすめされていたりしますが、どうも評判良くないみたいなので uim と mozc にしましょう。
mozc は Google日本語入力オープンソース版です。

同じくターミナルアイコンより以下を実行します。

sudo apt-get install fonts-vlgothic
sudo apt-get install uim uim-mozc

Menu > Preferences > Raspberry Pi Configuration の Localisation タブで以下設定します。設定後「OK」を押すと再起動となります。
再起動後は日本語で表示されるようになります。
 ・ Locale
   [ ja ] [ JP ] [ UTF-8 ]
 ・ Timezone
   [ Japan ]
 ・ Keyboard
   [Japan ] - [Japanese (OADG 109A) ]
 ・ Wifi Country
  [ JP Japan ]

ホスト名の変更(必要に応じて)

ホスト名は初期設定では raspberrypi となっていますが、変更することが可能です。

Menu > 設定> Raspberry Pi の設定 > システム タブです。
今後 ssh で接続することが多くなるのでホスト名は短い方がタイプが楽だったので [ pi ] に変更しました。

Wi-Fi の設定(必要に応じて)

Wi-Fi で接続したい場合は、画面上部の右上のパソコンが並んでいるアイコンから設定が可能です。

リモートからのログイン( ssh 接続について )

Raspberry Pi は初期設定の状態で ssh サーバーが起動しており、WindowsMac のコンソールから接続可能です。また scp を利用したファイル転送も利用可能です。

また Raspberry PiBonjour と呼ばれる機能で WindowsMac から上記で指定した「(ホスト名).local 」で接続も可能です。
ホスト名が初期設定の場合は「raspberrypi.local」です。

Windowsの場合は iTunes をインストールするか、別途 Bonjour Print Services をインストールする必要があります。Macの場合は不要です)

ssh 接続は Windows の場合は PuTTYjp や Tera Term がおすすめです。Macの場合はターミナルより ssh pi@(ホスト名).local で接続可能です。

ssh 接続ができるようになれば、リモートから作業を行うことができるようになるので、Raspberry Pi にキーボード・マウス・ディスプレイを接続しなくても作業が可能になります。ちなみに ssh 接続からの Raspberry Pi のシャットダウンは sudo shutdown -h now 再起動は sudo reboot です。


こちら見てね!
matu-developer.hatenablog.com

Raspberry Pi 3 で始める電子工作 (1) 〜 きっかけと本体購入

きっかけはこんな感じの記事でした。

liginc.co.jp

 

JavaScript といえば、昔はブラウザ専用の言語でした。

jQuery とかで HTML に動きをつけたりできます。

 

JavaScript でサーバー側も記述したい。ということで Node.js を利用してサーバーサイドの開発でも利用できるようになりました。

 

そして iPhone / Androidスマホの開発においても ReactNativeなどを利用してJavaScript を利用できるようになりました。そして最近では Electron を利用してデスクトップアプリも開発することができます。

 

そして現在では 今回のような Raspberry PiArduino などの電子工作の分野でも JavaScript を利用した開発ができるようになりました。

 

この話を聞いて、むか~し 自分が小学校の時に憧れた 電子工作熱 が今になって再燃することになりました。

 

ということで Raspberry Pi 3 で始める電子工作 を始めます。パチパチ

 

Raspberry Pi 3 本体の購入 

今から始めるのであれば最新版の Raspberry Pi 3 Model B で始めましょう。

前回の Raspberry Pi 2 と比べて CPU などの性能がアップし、WifiBluetoothオンボードになっています。ただその分、消費電力が増え、5V / 2.5A が必要となっているので電源部分が多少厄介になっていますが、これから説明していきます。

まず Raspberry Pi 3 の本体ですが、現時点においてはこちらがおすすめです。

Raspberry Pi を購入すると基盤むき出しのままとなっていますが、いろいろ取り回す際にはケースがあると持ちやすく安全です。また上記のケースセットでは GPIO と呼ばれる Raspberry Pi の端子に対してのピン差しなどを行う小窓が空いており、ケースをつけたまま利用することができます。

 

Raspberry Pi 3 には Element14製 と RSコンポーネンツ製の二種類がありますが、生産国の違いです。ただそこは気にしなくても大丈夫だと思いますので安い方、手に入りやすい方で大丈夫です。私はたまたま売っていた RSコンポーネンツ製です。秋葉原で本体とケースを別々に購入したら 7,000円になってしまった。Amazonで購入すればよかったと思いました。

 

Raspberry Pi 3 を利用するためには他にも色々必要なものがあります。

micro SDカード

Raspberry Pi は通常のPCでいうハードディスクの代わりにmicroSDカードを利用して、microSDカードに OS をインストールして利用します。

この microSDカードは結構相性があるみたいで RPi SD cards - eLinux.org の OK となっているカードを選ぶと良いと思います。

私は以下を購入しましたが問題なく利用できています。 

 

USBキーボード・USBマウス

Raspberry Pi のセットアップで、ネットワークの設定を行って ssh で接続できるようになったら、接続元の Mac or Windows で大抵のことはできるのでいま利用しているUSBキーボード・USBマウスがあればそれでも問題ありません。なければ安いのを購入しましょう。

 

HDMIに対応したディスプレイとケーブル

Raspberry Pi のセットアップで、ssh で接続できるようになるまで、Raspberry Pi をディスプレイに表示する必要があります。Raspberry PiHDMI を利用できるので、HDMIに対応したディスプレイがあれば、HDMI - HDMI のケーブルがあれば表示可能です。HDMI対応のディスプレイはないけど、DVI-D 端子ならある場合は HDMI - DVI-D 変換ケーブルでうまく行ったという記事があるのでそちらを購入しましょう。

こちらも ssh で接続できるようになれば、HDMIRaspberry Pi に接続しなくてもなんとかなるので、今あるディスプレイがあればそれで作業できます。

 

USB電源 5V / 2.4A

Raspberry Pi 3 からは 5V / 2.5 A の電源が必要となります。よくあるUSBコンセントの5V / 1A では電力不足なので 以下のような 急速充電 の付いているような 2.4A 対応のUSB電源を購入しましょう。またUSBケーブルも高速充電対応のケーブルを選択すると良いです。

 

5V / 2.5A の電源が必要なのに 5V / 2.4A でいいの? はい、誤差の範囲で大丈夫です。私の環境でも問題なく利用できています。 5V / 2.5A のUSBは少し手に入れるのがむずkしいと思いますが 5V / 2.4A であればヨドバシでもAmazonでも入手が容易です。

 

LANケーブル(ネットワーク環境)

Raspberry PiWifi も 有線 もどちらにも対応しています。もし有線LANがあればそちらのほうが安定しますが、必要に応じて準備します。

 

家にあるもので代替できるものも多いですが、ある意味 Raspberry Pi は小さいPCなので、通常のPCと同様に、キーボード・マウス・ディスプレイ・インターネット回線・microSD(ハードディスクの代わり)が必要となります。

次回は 初期設定や電子工作の始めるための準備について書きたいと思います。

 

こちらも見てね!

 

matu-developer.hatenablog.com